2010619 ランダム
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第13話 転生

第13話 転生

気が付くと、そこはベッドの上だった。

「知らない天井だ・・・」

と、呟く。

「身体は大丈夫かな?動くし、痛みもない・・か。ここは、病院なのかな?」

いつの間にか、入院患者が着てるような服を着せられていた。
レイと呼ばれる少女を庇って・・・・、その後のことはよく覚えていない。
しかし、眠っている間に体験したことが夢では無いことは理解できていた。
あれは、エヴァの中での出来事。
あの中に母さんがいた。
母さんが僕を助けるために、エヴァを動かしていたんだ。
でも、母さんはもういない。
代わりに手にしたものは、

「・・・・・・・、神の鎧か」

<別室>

「何の事かしらね、神の鎧って?」

モニターを覗きながらリツコに聞くミサト。
どうやら、病室の様子はずっと、モニターされているようだ。

「精神汚染かも知れないわね。」

「健康診断の結果は問題なかったんでしょ?」

「ええ、全くの健康体よ。虫歯一つないわ。」

「じゃあ、何故?」

「さあね、心の中までは検査できないから、分からないこともあるわね。」

「考えててもしょうがないか。ちょっち、行ってくるわね。」

そう言うと、ミサトは足早に出ていった。

「シンジ君はともかく、レイまで全くの健康体。あれだけの怪我をしていたのに・・・。」

呟き、考えながらも、手の方は忙しく報告書を作成していた。

新世紀エヴァンゲリオン(ビデオ)Genesis 0:5

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「シ~ンジ君!元気?」

「葛城さん!ナツキちゃんはどうなりました?それとあのレイって子は?」

「二人とも無事よ。ナツキちゃんは、ちゃ~んとおうちに送ってってあげたわよ。もう3日前のことだけど。」

「3日前?」

「そう、3日間、眠り続けていたのよ、あなたは。」

「そうですか・・・・。」

「ナツキちゃんからの伝言よ。“ありがとう”って。」

「そうですか・・・・。」

そう呟くとシンジは再び眠りに落ちていった。

続く


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