第13話 転生第13話 転生気が付くと、そこはベッドの上だった。 「知らない天井だ・・・」 と、呟く。 「身体は大丈夫かな?動くし、痛みもない・・か。ここは、病院なのかな?」 いつの間にか、入院患者が着てるような服を着せられていた。 レイと呼ばれる少女を庇って・・・・、その後のことはよく覚えていない。 しかし、眠っている間に体験したことが夢では無いことは理解できていた。 あれは、エヴァの中での出来事。 あの中に母さんがいた。 母さんが僕を助けるために、エヴァを動かしていたんだ。 でも、母さんはもういない。 代わりに手にしたものは、 「・・・・・・・、神の鎧か」 <別室> 「何の事かしらね、神の鎧って?」 モニターを覗きながらリツコに聞くミサト。 どうやら、病室の様子はずっと、モニターされているようだ。 「精神汚染かも知れないわね。」 「健康診断の結果は問題なかったんでしょ?」 「ええ、全くの健康体よ。虫歯一つないわ。」 「じゃあ、何故?」 「さあね、心の中までは検査できないから、分からないこともあるわね。」 「考えててもしょうがないか。ちょっち、行ってくるわね。」 そう言うと、ミサトは足早に出ていった。 「シンジ君はともかく、レイまで全くの健康体。あれだけの怪我をしていたのに・・・。」 呟き、考えながらも、手の方は忙しく報告書を作成していた。 新世紀エヴァンゲリオン(ビデオ)Genesis 0:5 「シ~ンジ君!元気?」 「葛城さん!ナツキちゃんはどうなりました?それとあのレイって子は?」 「二人とも無事よ。ナツキちゃんは、ちゃ~んとおうちに送ってってあげたわよ。もう3日前のことだけど。」 「3日前?」 「そう、3日間、眠り続けていたのよ、あなたは。」 「そうですか・・・・。」 「ナツキちゃんからの伝言よ。“ありがとう”って。」 「そうですか・・・・。」 そう呟くとシンジは再び眠りに落ちていった。 続く |